腐女子解体新書

腐女子による腐女子のための腐女子考察

顔カプVS根拠厨


あくまで持論ですが「ホモにするには関係性が重要」っていう腐女子の主張を見るたびに、はあ…そうですかってなることのが多いです。


もちろん、公式上で仲がよかったりなどの関係があった上で萌えるカプもありますが、明らかに接点もへったくれもない捏造カプとか、会話すら交わしたことすらない、ぶっちゃけ「お前、顔で選んでるだろ?」なイケメン同士の顔カプ好きな人が同じ意見を言ってるとさすがに鼻白むゆーか…一体このカプのどこに関係性があったんだと小一時間(ry。
わざとなのか無自覚なのか分からないけど、あきらかに矛盾した上で主張する方を見かけることが多いです。


どう見ても点だけの線もない顔カプ大好きな人が屁理屈のように「関係性がないと萌えられない」とかイミフなこと言うくらいなら潔く、「顔で選びました。この二人の絡みが見たかったからです」と言ってくれた方がずっと印象がいいんですけども。


私は顔カプから捏造カプ、公式がらみのカプもどれも好きになることが多いので、あからさまな顔カプにはまった場合は、関係性がどうたらとかわけのわからない言い訳はせず開き直ることにしています。
強いて言えば「希薄な関係性に萌えた」と言って失笑を買うくらいがちょうどいい。
ですが希薄な関係だからこそ、出会いから何からすべてを自分の妄想で作っても許されるわけで、だからこその顔カプであり捏造カプなんですよ。
好きカプやキャラを説明するのに無理な言い訳なんて必要ないし、見苦しいからやめてほしいというだけ。
そもそも「関係性が~」が絶対的正論でも、この世の摂理でもないのですから。


ところが、「関係性のないカプはすべて悪であり、成敗する」な人々もいて「顔カプ」と言えば勝った気になる(私は「顔カプ」という言葉自体、蔑称と思っていませんが)公式主義の根拠厨はもっとウザくて、常に上目線で偉そうなので好きじゃないです。そもそも根拠厨の人々は不思議な存在で、原作がホモものじゃないのに根拠も公認もへったくれもないのに、何故か偉そうにドヤ顔で顔カプを攻撃するのは何故なんでしょう。
絶対的正義な根拠なき自信はどこから湧いてくるんですかね。磨いても腐女子でしかないことを忘れてるとしか思えない傲慢さ。


顔カプの人は「関係性がー」だと言い訳せずに、根拠厨に攻撃されたら堂々と「顔で選びましたけどそれが何か?」くらいの勢いで言い返してやればいいと思います。
そんなことを、こういうRTが回ってくるたびハナホジしながら思うのであります。

「夢」みる少女じゃいられない

この頃、よく思うのが腐女子の最大の敵は男オタでもNLでもなく「腐女子のフリをしてる夢女子」(以降ドリ腐)ではないかと思っています。
ドリ腐の見分け方は簡単で、描いてる作品や好きな作品を見れば一発で分かります。


私のはまっているジャンルだけやたらと多い気がしなくもないですが、もともと夢関係からジャンルにはまり、ホモにきた人も多いので仕方ないのかもしれません。
が、今まで通過してきたジャンルにも必ずこの手合いはいました。そして大概、地雷級の作風の方が多く、またそのファンの方も苦手でした。


腐女子はよく「カプに対し第三者視点もしくは攻めに自己投影する」と言われますが、嫌腐女子の人たちはこれを真っ向から否定してます。
「自己投影してるのは受けで、攻めは必ずハイスペックイケメンにしてるし、最終的には自分(受け)にとって都合のいい展開の話しか受け付けないじゃない」

こんな論調です。が、先に述べた苦手な作風もといドリ腐がまさにこれを支持してるわけです。ですから、腐女子の方には腐女子とドリ腐を明確にわけていただきたい。
ドリ腐は腐女子と相容れない生き物です。私にとっては間違いなくそうです。


私は「夢」の概念がないですし、好きな人がいても、そのよさは理解できません。
上記のような腐女子批判を目にするたびに「ドリ腐の連中の作風がこれであって、攻めは結局『理想の彼氏』なんだなあ」と思わされるわけです。
現実感のないハイスペックイケメンに書き換えられた攻めを見るたびに、非モテの妄想を見せられているみたいでげんなりします。人生そんなに甘くないです。


私は攻めに自己投影をするタイプですが、夢願望はないけれど、あるとするなら攻めになって受けとラブしたいという気持ちなら十分にあります。よって、攻めを無意味にハイスペ化されると感情移入ができないし、受けにとって都合のいい展開にされるとまったく面白みがない。攻めは受けの奴隷かよ!って気持ちになって萎えまくりです。


そして思うにドリ腐は若い層を中心に爆発的に腐女子界隈に増えているように感じます。
しかし、本人たちは攻めにドリ入っていることを認めないし、受けが作者もしくは読者の分身であることも認めない。
事実を否認するほどたちの悪い人種はない。
認めてくれさえすれば、こちらから近づきません。ですが最初はドリ腐は平然と腐女子を名乗りますから、うっかり近づいてドリ腐だったと知ったときのショックは大きいです。しかも自カプが自分以外全員ドリ腐だったときの絶望感はぱないです。


そもそもドリ腐さんの創作目的を見てると「原作へのリスペクトから発生する二次創作ではなく『理想の彼氏』となった攻めと『私である』受けのラブストーリーを見てほしい」が根本欲求なので、キャラ崩壊上等、設定無視上等で、原作の面影はなきに等しい。すべてが作者にとって都合のいいものに作り変えられます。
そのせいかドリ腐さんの作風は、影響されてそうなったのか自然とそうなったのか分かりませんが、金太郎飴になってるというか、伝染病みたいな気さえしてきます。
こうも同じならいっそ(苦手な)パラレルでも描いてくれと思いますが、恐らくパラレルでも解釈とキャラ配置はやっぱ一緒なんだろうなと思います。


周囲のキャラがみなホモの応援団や相談役と化し、全員でホモを応援。
普段ドヤ顔自信家なはずの受けは、攻めがちょっと離れるだけでギャーギャー騒ぐわ喚くわ、ファビョるわで、周囲のキャラが一丸となってサポートしアドバイスし、応援する。
私から言わせれば、周囲を巻き込まなければ恋愛もできないのかと突っ込みたくなるし、恋愛くらい当事者だけで解決しろマジうざいって気分にしかならない。
実際、自分の部活の部長が色恋沙汰に一喜一憂し、その度に部員が工作したり、気を使ったり、応援したりしなくてはいけない部活なんて私だったら嫌です。すぐにやめますそんな部活。


原作の受けは自信家な上にいつも堂々としてるけど、ちょっと抜けててアホなところがかわいくて例え好きな相手に対しても、トンチンカンな余裕かましてるところを見たいのです。口調や態度だけでなく、中身と行動も原作に似た自信とプライドとアホさを備えた受けの恋愛模様がみたいんです……。
ところがドリ腐の受けちゃんは口調や態度は男でも、中身が豆腐メンタル女子のそれ。
あーいたいた。こういう女子。周囲を巻き込んで迷惑かけながらしか恋愛できない、うざい女子。それを彷彿と思い出すし、好きなキャラが嫌いな女子に変換させられているせいか、ムカムカしてくるという悪のスパイラル。


どのジャンルのどのカプにもカプテンプレはあります。ですが、悲惨なのはドリ腐のテンプレが、自カプのテンプレになっていることです。
ベクトルを変えたり、原作に忠実な作風の人をドリ腐や信者は「あんなのABじゃない」と攻撃し排斥する始末。よく言うよ。ドリ腐大爆笑のくせに。


テンプレ自体が二次設定をもとに描かれ、原作にはそんな描写や設定は微塵もない。だけど二次設定に沿ってないものを平気で「ABじゃない」と言い出すドリ腐の頭こそ「どうかしてるぜ」なんですがこの界隈、論理より感情論が勝ちますからね。


キャラ崩壊してるのはドリ腐なのに、攻めのハイスペイケメン化により、その設定が支持され、むしろそっちが真実みたいに扱われてますが、私は原作のロースぺ攻めが見たいし、そんなロースぺで地味な攻めを好きになったんです。だけどそういうことを言えば「お前は攻めをけなすのか」と言い出します。こっちこそ言わせてもらいますけど、ドリ腐こそ「原作者の攻めを否定してるんじゃあーりませんか??」。

自カプが金太郎飴だよ~

今日は本命カプの愚痴を描きます。みなさんにも同じ経験ありませんか?


私の本命カプはジャンル内でも片方の指で足りるほどしか描き手がいないマイナーカプです。
Pixivでも選り好みできるほど作品数がない。古今東西の同人誌もほぼ網羅してますが、二番煎じ三番煎じの「同じ設定とストーリー」が本当に多いのです。まったく同じ話を別の作家さんが描いている状況です。


そんなわけで自カプテンプレを試しに書いてみます。正直このテンプレしか見たことが、ない。

  • 攻めくんが受けちゃんから独り立ちするような気配を見せる→
  • 受けちゃんは焦りつつも「まさか攻めに限って……」などと言い聞かせる→
  • 周囲は明らかに受けちゃんが動揺してるし、もお見てらんないと思ってる→
  • みんなで受けちゃんの世話をやいたり、攻めくんとの仲介をしたりで大騒ぎ→
  • それを受けて攻めくんが受けちゃんに突き放すようなことを言う→
  • 受けちゃん我慢してたけどついに爆発!→
  • 豆腐メンタル炸裂!攻めくんを罵りまくる→
  • 攻めくんうろたえる→
  • 周囲が心配し、押し寄せ、手助けしてその場は一応収まる→
  • が、攻めくんには考えがあった→
  • それはとても前向きで建設的な考えだった→
  • そして同時に受けちゃんにとって最高に都合のいいものだった
  • 攻めくん、意を決して受けちゃんに告白→
  • 「なんだよ、そーだったのかよ早く言えよ…バ・カ…」で受けちゃんデヘヘ→
  • 大団円

本当に本当にこれしかない。どーゆーことなの…そして何故、みんな同じことに気づかないのか。設定や舞台はその都度、変わっても話の流れはいつも一緒。


読んでる途中で、「あ、同じパターンまたきたっ」てなるからガチャ5回まわして全部同じ奴が出た時の気持ちにすごい似てるんです。


それと必ず、受けちゃんが攻めくんのストーカー化してて正直、受けちゃんの中身、完全に女子のそれなんだなあ。他の男キャラと喋るだけでビキビキとか、離れるだけでビキビキとか、更年期のおばさんみたいなメンタルに私の顔がビキビキ。


1回くらいなら許しましょう。けど他の人が描いても同じ反応、同じ展開になると本気で別のが読みたくなってくる。
同じ展開しかないと、ある意味「セカコイ」や「純ロマ」のような、しかし春菊氏はそれを芸風にしてる漫画家さんだから、あれはあれでいいのですが、でもこれはそうじゃないでしょ? 二次創作でしょー?


私が二次創作を読む理由はただひとつです。作家さんごとのカプ解釈というフィルターを通した原作に対する感想やイメージを見たいんです。同じなら一番上手い人のを読めばいいじゃないですかって必然なりますし、そういう作家さんは過去にいたわけで、同じことを繰り返すのやめようよ。


もしかしたら、自分の原作の理解力がおかしいだけかもしれないので、私以外の書き手さんは原作のキャラを見て、まったく同じ印象と感想しか持たなかった、故に金太郎飴になった、というなら潔く諦めますよ。
いえ、違います。これは単に二次設定だけで描いてるから、そうなっちゃうんです。


私は間違っても原作から、受けちゃんを豆腐メンタルでストーカー体質で嫉妬深いという印象は抱きませんでした。
一人でストーカーして嫉妬に狂うならいいけど、周囲巻き込むし、周囲はその都度気を使って大騒ぎ。この時点でラスト読めるじゃないですか。
最後は元のさやに収まる、だろ? 
だから余計、そんな受けちゃんを見てると、「ちょっと誰かこいつしばいたれっ」て気分になる。


何より描かれ方の問題も大きくて、受けちゃんの悩みがクソ真面目でどシリアスに描かれてるから、いらっとするんです。周りもギャグのりならいいのに、真顔で相談にのっている。
だから私みたいな奴がそう言うの見ると、「ちょっとお、誰かーいい加減こいつしば(ry 」ってなるの。


とにかく、攻めくんはわわ~しかないのがキツイんだなあ。
このカプすらも夢しか受けないのかなあって気がして。
私は受けちゃんのメンタルくらいは男子にしてほしいという気持ちが強すぎるんだ。
攻めくんはわわ~が許されるのは、公式でハイスペイケメンであることが絶対条件で、二次設定でイケメン化されたキャラにはわわ~はギャグ以外受け付けない、心の狭い人です、すみません。


受けちゃんが絶世の美少年なのに、どうしてそれよりロースペ攻めくんはわわ~なんだよ……そこは普通、笑うとこじゃない?
しかも、一緒にいるだけでホモ設定。最初から付き合ってることが決まってて、公認カプで、障害は生涯にわたって何もなく……。そーかよ知らなかったよ、一緒にいるだけで付き合ってて恋人になるの、へー。


さて、次回はどうしてこのような事態が起きるのか、諸悪の根源である腐女子最大の敵の謎に迫ろうと思います。