腐女子解体新書

腐女子による腐女子のための腐女子考察

ホモソーシャルと腐女子の関係性について

ホモソーシャルって言葉があります。

ホモソーシャルは体育会系などで顕著に見られる男性同士の緊密な絆で、女性嫌悪あるいは同性愛嫌悪が伴う。
アメリカのジェンダー研究者のイヴ・セジウィックは、『二人の男が同じ一人の女を愛している時、いつもその二人の男は、自分たちの欲望の対象だと思っている当の女のことを気にかける以上に、はるかに互いが互いを気にかけている』ことを指摘した。


ホモソーシャル - Wikipedia

これと同じ現象が、腐女子にもあてはまるって意見があります。

腐女子のコミュニティでは、通常のホモソーシャルの枠組みにおいて女性が貨幣として交換されていたかわりに、物語の中の男性が欲望の対象として女性同士の間で交換される。
(通常の男性の)ホモソーシャルにおける女性嫌悪についても、これを異性嫌悪と読み替えれば、(物語の中ではなく現実の)男性に対する嫌悪として腐女子のコミュニティに間に存在している(やおい系の同人雑即売会で男性の入場が禁止される例など、現実の男性を排除する傾向がある)。

他方、同性愛嫌悪の傾向は腐女子のコミュニティにはあまり見受けられず、東園子はむしろ女性同士の絆を維持するための異性愛嫌悪の傾向の方が強いとしている。
これは、通常の女性のコミュニティでは異性に関心を持つことが暗黙のうちに義務付けられている面があるため、そういった抑圧をキャンセルする場として腐女子のコミュニティが機能しているとみることができる。


腐女子 - Wikipedia

確かに腐女子間では、彼氏自慢などは嫌がられますし彼氏できた途端に脱腐女子する人がいるように、これは典型的なホモソーシャル現象で、異性より同性との関係を優先させることもこれにあたる。

体育会系男子が無意識のうちに築き上げる擬似同性愛関係と同じことを腐女子もしてるってことです。すごく興味深い見解だと思います。