腐女子解体新書

腐女子による腐女子のための腐女子考察

BLにおけるミソジニーについて

腐女子なら誰しも一度は遭遇したことがあるのではないかと思われるホモ作品における女性嫌悪ミソジニー描写。
例えばケバい(いい意味でキレイ)女子や女性が、主人公ホモたちに横恋慕したりします。すると主人公ホモは大概、彼女の見た目を否定し行動を否定し徹底的に貶めます。


腐女子はどうしてこうした女性嫌悪描写を書くのかについては、また別の機会に論じることにしてターゲットにされる女性や女子がお約束のように似たようなタイプであることに着眼し語りたいと思います。


大体、叩かれる女子は化粧がうまく、かわいかったりキレイな子です。ぶりっ子で愛想はいいけど性格は狡猾でずる賢かったりします。このタイプは受けか攻めにちょっかいを出して二人の仲を裂こうとする敵役です。こればかりではなく天然でいい子の場合、役割はただの当て馬です。
無意味な当て馬や主人公カプをage要員のためだけにキャラを登場させる作品は、その役割を果たすのが男であれ女であれ好きじゃないのですけど、二次創作の場合は大体脇キャラがそうした憂き目に遭い救出もされないのではっきり言って地雷なんですが、確かに子供の頃は、化粧が濃い女性=ケバいといった認識で苦手でしたが、気持ちは分かるものの実際の書き手さんは、当時の私よりずっと年上だったと思います。自分が年をとり思うのは女性による、いえ、腐女子ミソジニーが見苦しいと思うようになりました。


しかし、こんなあからさまなミソジニーは一昔前の同人誌では猫も杓子も状態で遭遇したのですが、近年はさすがに見かけなくなったかなと思っていました。が、ところがどすこい。意外にまだありました。というか、現役で健在でした。


先ほども触れたとおり、今でもターゲットにされる女性は打率10割で美人か美少女です。男子にも受けがよく、男性に媚びる術も知っている。そうした女性がターゲットになっているものしか見たことがない。
ですが、私の調査ではイベント会場によくいる腐女子は大体3タイプに分けられ、「デブス」「ガリ」「お水系か塚」です。「塚」というのは宝塚みたいな付けマツゲとマスカラで、ゲジゲジ睫毛になってたり、チークのせいでオカメインコみたいになってる腐女子のことです。ですから、ケバい女性をdisってると、ゲジゲジ睫毛の腐女子をdisってるように思えてじわじわします。この手合いをdisってる書き手さんは、「デブス」か「ガリ」なんだろうなというのも想像がつくのでさらにじわじわします。


同族のゲジ睫毛腐女子をdisるなら、同時にデブス非モテ腐女子もdisるべきでは?と思うのですが、なぜか今までにその手の女性をdisるBL作品には出会ったことがありません。


経験上、性格が曲がった救いようのない、あっきらかに「ねらー」っぽい腐女子は揃いも揃って、デブスの極みみたいなー…つまり体型が規格外デブというか、そういう人が多かったんですけども。
どうせミソジニーするなら、見てくれもあかん非モテなデブス、しかもそれを客観視できてない勘違い腐女子も一緒に叩いてくんねーかなと思ったりします。


現実ではかわいくてキレイな女の子って、実は性格もよかったりしますからね。
結局は行き着く先は僻みとか嫉妬ですか。ああ、腐女子って本当に面倒くさいですね。

派生の腐媚びについて


ツイート主さんと別ジャンルだと思いますが、マイジャンルにもガチ当てはまるので引用させていただきました。


特にうんざりしてるのは派生の腐媚び。原作が少年向けの場合、アニメがその餌食となって、これでもかと腐女子に向けて釣り針をたらしてるんですが、原作で接点のない顔カプや捏造カプが思いのほか腐人気があることをリサーチしたスタッ腐の仕業か、原作をガン無視した過剰な腐女子受けサービスに走ることについて苦言を呈します。


公式とは原作=オリジナル=一次版権であり、派生とは原作の許可を得ているアニメやキャラソン、グッズ、ゲームなどなどのメディア展開された準公式を指します。


そもそも好きカプと公式に接点がないことについては、顔カプや捏造を好きになった時点で無問題なわけです。そりゃ、ザ・公式のような原作で深く掘り下げられている二人を好きになれば原作の供給もあるし、嬉しいことは多いです。
けれどその逆の、原作で接点のない二人が、腐人気を察知した結果、派生がそれを反映させるということが最近とても多いのです。
原作では一切ない二人の絡みが派生であったりすると、そのあっからさまな腐向けサービスが鼻につくというか見るたびに幻滅するし、白けるんです。
と言っても、私みたいな人は少数派であることは分かってます。


同じ顔カプ好きな人たちはそうした派生の腐向けサービスを見て「ABは公式に認められた!」ってはしゃいでますし……ですが私からすれば正直、ホモカプなんぞ認められたくないですしおすし。公式は永遠に知らないままでいてくれ、もしくは知らないふりをしててくれと思っているので、原作者がしてないことを派生がやると「余計なことすんなや、どついたるねん!」って気持ちになるんです。


今の派生のスタッ腐はどうやら、顔カプや捏造を好きになる腐女子の心理をまったく理解してないと思います。いや最近の若い子は素直に喜んでいるので、きっと私みたいなシーラカンスみたいな古い世代の腐女子からすると、絡まないからこそ好きになったのが理由だったりするのです。
ですから、公式にはわき目(同人人気)をふらず、当初の計画通り突っ走ってほしいし、派生は派生らしく原作準拠を守ってほしいというのが本音です。


公式が釣れないから接点のない二人をくっつけようと、こちとら必死で日々妄想してるわけで……。
つまり、今のトンチキ派生のしてることは、もともとわれわれ腐女子の仕事であって、準公式にやられたら、こっちが頑張って築き上げてきた妄想が瓦解するんです。
スタッ腐のせいで一人の腐女子の夢がデストロイされるんです。


派生は腐人気に媚びず、原作に沿った真面目なメディア展開をしてほしい。
本気でお願いします。

ドリ腐とは


このツイートが指している通りドリ腐とは「あるキャラとそこそこ仲の良いモブになってあわよくば付き合いたいけど、仮に付き合えなくても相手がホモならばその様子を見ていたい」の人たちのことです。

はてなキーワードに登録してみたんですが、私の造語ゆえ規約違反だと悟り削除しました。一応、ここに定義を明記します。

ドリ腐【どりふ】


腐女子の亜種。
定義としては腐女子を名乗る夢女子」のこと。自己投影型腐女子


攻めを理想の彼氏とし受けを自分の分身にしている。
二次創作においては「私(受け)と理想の彼氏(攻め)のラブストーリーを見て」が主な特徴であり、キャラ崩壊、設定無視、人間相関図を見事ぶち壊して、それを疑問に思わないどころか平然としている。原作の面影をとどめていないものも散見されるのも特徴。
原作はキャラカタログでしかなく、原作へのリスペクトは一切感じさせない。


自覚派と無自覚派に分かれる。そのため、無自覚派においては「ドリ腐」を指摘するとヒステリーのように否定するが、好きな作風や好んで描いている作風を見れば一発で分かるのが特徴。


正統な腐女子と呼べない。偽装腐女子。仮面腐女子
もっとも多い腐女子の亜種のため、腐女子と区別するための用語。

どうしてこんなに腐女子とドリ腐を区別したがるかについては、自分が腐女子になった経緯が深く関係しています。それに関しては後日書くとして、私がオタク=腐女子になったばかりの頃は夢系はオタクではなかったというか、女オタクの中にはいませんでした。
しかし00年以降の乙女ゲーブームなどの影響か、夢系もオタクカテゴリに入ってきて、夢系女子もオタクに含まれた気がします。が、本当のルーツはよく分かりません。


夢から腐に移動してきた人、夢なのに腐趣味をもっている、これらの人たちが異口同音に「私は腐女子です」と名乗るので、夢願望のない腐女子と混同されてることで正直、腐女子でしかない私はとてもやりづらいのです。
そことの差別化をはかりたくて作った言葉です。もっといい呼び名があればぜひ募集します。